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5球スーパーラジオ製作記 

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(1) 動機
  再生式の真空管ラジオの製作記事は、雑誌にしばしば見掛けたが、真空管式スーパーへテロダイン
受信機の製作記事は、あまり見掛けない。見掛けても、手持ちのIFT(中間周波トランス)か、もしくは、
いずこで奇跡的に入手したようなIFTやバリコン(可変キャパシタ)を用いた記事であって、
あたかも、レアな部品を所有していることを、誇示するかとも思われる。そこで、市場にて容易に入手される部品を選んだ上で、製作してみようと考えるに至った。
 
(2) アンテナコイル及び局発コイル
  当初、これらのコイルを自作したが、局発コイルのタップの位置をヤマ勘で選んだところ、局発回路にて
異常発振してしまった。秋葉原の某商社に相談したところ、新品が市販されているとのこと。バリコンの容量が最大335[PF]用のインダクタンスであるが、眼をつぶって使用。この局発コイルは、タップ位置も適切とみえて、うまく動作した。
 
(3) IFT
 マイクロインダクタ(550?H,最大電流0.4A)と120[PF]のセラミックキャパシタおよび100[PF]の
トリマキャパシタを並列に接続。この2つの共振回路を誘電結合。マイクロインダクタを平行に密着もしくは
5[mm]程度の距離をおいて配置する。シールドケースに入れなくとも、中間周波増幅回路において、
入力側と出力側のインダクタを直角に配置すれば、発振しなかった。選択度と感度は、中波の放送帯受信にあっては、十分である(いずれ弱電界で本受信機を使用してみたいが、首都圏においては、ビニール線
3メートル程度のアンテナで十分である)。なお、この共振回路に使用するキャパシタの耐圧は、
あまり高くなくてもよい。50Vもあればよい。たしかに、プレート側は、グランドに対しては200[V]程度がかかるが、これらキャパシタの両端には、そこまで高い電圧はかからない。
 
(4) 総括
 電源整流回路はシリコンダイオードを用いたので、正確には4球です。
平滑回路の電解コンデンサーの値は、10[?F]で十分です。ハム音は、実用上、問題ないです。
回路は、ごく一般的なものを使用しました(http://www.ramstate.com)。
マイクロインダクタをIFTに用いることは可能であるという自説を証明するために、
製作したという側面があります。いわゆる「C同調」は、調整も容易で、特に問題はないです。
バリコンは、ラムステート鰍ナ新品を入手。IFTが自作であることを除けば、すべて新品の部品を使用しました。
キャパシタ類は、経年による容量抜けなどの劣化がありますし、合成樹脂類も劣化しますから、せっかく自作しても、ながもちしません。極力、新品の部品を使用するべきでしょう。
新品のIFTが店頭または通販で入手することが可能になることを願ってやみません。
 
 当初、自作の局発コイルを使用したために、異常発振が止まらず、1年以上、このセットを放置しておりました。
この件について、相談に乗ってくれた秋葉原部品商社の営業各位に謝意を述べます。アドヴァイスに従って局発コイルを交換し、しかるべき調整ののち、放送を受信できたときは、天にも昇る思いでした。
 
 以上、簡単ではありますが、報告いたします。
 
2001-02-01
 
(一自作生)クワハラ

 
 
添付画像は、上から順に、
 
・ 5球スーパーコイルセット
・ 高一再生付きコイルセット
・ 並四コイル

(1) 5球スーパーコイルセット (アンテナコイル 及び 局発コイル) 1,800円
 
(2) 高一再生付きコイルセット (アンテナコイル 及び 再生コイル) 1,800円
    (高周波増幅回路付きの並3ラジオを作るときに使うセット)
 
(3) 並4コイル 1,400円

 
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